すばらしきこの坂道

乃木坂46への愛を叫ぶ場所

現在過去未来もあなたに首ったけ

セラミュが終わっちゃった。

セーラームーンの世界に巡り会って、お別れするのが寂しくて仕方なかった1年前。再演が発表されて、また会える、あのキラキラ輝く世界に行くことができる、って嬉しくて。でもいざ始まってみるとすぐ近くにあるお別れが辛くて、寂しくて。今も寂しくて仕方ない。

この思い出を冷凍保存してとっておきたい。いつまでも変わらずキラキラのまま。

うん、わかってる。そんなことできないのは。だからこうして文章にして残しておこう。もし記憶が薄れて行っても、セーラームーンがその記憶を思い出したように、僕も思い出すことができるはず。自分のために今の想いを紡いでおこう。

 

どこから書いていこうか。

まずはやっぱりうさぎちゃんからかな。

月野うさぎセーラームーン。久保史緒里。

配役を見ての第一印象は、絶対合ってる、だった。久保ちゃんがセーラームーン役なら大丈夫。Team MOONもTeam STARも大好きだったからキャストを変えて再演ってどうなんだろうって思った僕の不安は一瞬にして吹き飛んだ。

ただそれは僕視点の話で、久保史緒里視点で見れば、

彼女の
天真爛漫な明るさ
人を惹きつける魅力
愛で溢れる人柄
太陽のような笑顔
繊細な表情
揺れ動く乙女心
宝石のように美しい涙
誰かを守れる強さ


その全て、私にはないもの、
私の憧れるもので。
そんな彼女を知れば知るほどに、
数えきれない程の感情が湧き出ては、
胸がいっぱいになりました。

というように「その全て、私にはないもの、私の憧れるもの」だった。

色んな人に支えられて彼女は月野うさぎに、セーラームーンになっていった。

でも僕はこうも考えられると思う。彼女ははじめから全て持っていた。持っていたけど気づいていなかった、忘れてしまっていた。色んな出会いを通してそれらを思い出していった。正しくセーラームーンのように。

だってそうじゃない。「天真爛漫な明るさ」も、「人を惹きつける魅力」も、「愛で溢れる人柄」も、「太陽のような笑顔」も、「繊細な表情」も、「揺れ動く乙女心」も、「宝石のように美しい涙」も、「誰かを守れる強さ」も、全部乃木坂46の活動を通して見てきた、感じてきたことだもん。久保史緒里が、久保ちゃんが、しーちゃんが持っていたものだもん。

 

そしていざ幕が上がると、彼女はやっぱりうさぎちゃんだった。セーラームーンだった。彼女自身が持っていたものに、まわりのみんなと試行錯誤したものが加わって、彼女は月の国のお姫様になった。

とっても素敵な変身シーン。アニメの世界が現実に目の前に存在するかのよう。いや、それ以上にキラキラだった。うさぎちゃんからセーラームーンへ。「普段は泣き虫」「趣味は寝ること食べること」な女の子から愛と正義の戦士へ。ムーン組曲中の「うふっ」が前回のとは違ってて、ほんとに可愛くて可愛くて素敵だった。

うさぎちゃんについてはまた各々で触れるのでちょっと休憩。

 

次は亜美ちゃん。

水野亜美セーラーマーキュリー向井葉月

うさぎちゃんが1番最初に出会うセーラー戦士。その亜美ちゃんが久保ちゃんと同じ3期生で、そして仲のいい葉月でよかったと心から思う。

最初はどうなんだろうって思ってた。だって僕が知ってる向井葉月からはどうしたってイメージできなかったから。亜美ちゃんはおとなしくて上品で頭脳明晰なお嬢様。全然結びつかなかった。でもね、ちゃんと亜美ちゃんだった。葉月じゃないみたいだった。もちろんいい意味で。

最初はもっと葉月らしさを出せばいいのに、って思ったけど違った。自分とは全然違う亜美ちゃんの中に自分と同じところを見つけてどこまでも亜美ちゃんであり続けてた。

うさぎちゃんの近くでいつも冷静にうさぎちゃんを助けてくれる。味方でいてくれる。久保ちゃんと葉月だからこそのうさぎちゃんと亜美ちゃんだったと思う。

千穐楽のカテコで言った言葉がとっても素敵だった。「20年間探していた女性としての何かを見つけられた」。これこそセーラームーンじゃん。女性として、ってところがこの作品の軸になってるところなわけでさ。「お笑い担当みたいになってるけど違うんです、面白いことが好きなだけ」って話もshowroomであったけど、これから葉月はどんどん可愛く綺麗に、そして強くなっていくんだろうなって思うし、とっても素敵なことだなって。

ちなみに僕はマーキュリーの組曲が1番好き。「水浸し♪」のところが振付込みで好き。

 

はい、次はレイちゃん。

火野レイ。セーラーマーズ。早川聖来。

すごかった。もうほんとにレイちゃん。普段のへにょへにょの感じからは想像できないくらい。ビジュアルがもうレイちゃん。スタイルエグい。見た目でレイちゃんなのに喋るともっとレイちゃん。これで初ミュージカル、この世界に入って1年ってどれだけ末恐ろしいんだって感じ。プリンシパルでもすごかったけどそれ以上。今後きっと1人でも板の上に立っていくんだろうなって思う。

お嬢様言葉が全く違和感なく、いやそれしかないよねって感じでめちゃくちゃ綺麗で可愛くてカッコいい。綺麗でカッコいいだけじゃなくて可愛いもちゃんとあるの。13日ソワレの『運命の貴方へ』の最後5人でぎゅってなるところでうさぎちゃんのほっぺをツンツンしてたのなんか可愛すぎて。

あとはジェダイトへの愛。愛と書いてラブと読む愛。これまた13日ソワレの話でそのカテコでのことなんだけど、話が終わったと思ったら最後に付け足しで、「今日でみなさん四天王のこと大好きになったと思うんですけど、ジェダイトは私のなので好きにならないでください」って照れながら言ってたの尊すぎてやばかったし、それに対してジェダイトも照れながら「好きだよ」って言っててもう死ぬかと思った。またジェダイトのところで書こうと思ってるけどジェダレイのラブな感じがたまらなく好きだったな。

 

まこちゃん。

木野まことセーラージュピター伊藤純奈

純奈は何も心配してなかった。だってまこちゃんだもん。ジュピターだもん。カッコいいし、スタイルいいし、低音もなんかまこちゃんっぽいし。いざ劇場で見てもやっぱりまこちゃんだった。うさぎちゃんとの出会い、まこちゃんが自分のカバンを投げてうさぎちゃんを抱えて助けてあげるシーン。まこちゃんがなるちゃんに投げるカバンが殺人的な速さでカッコよくて、助けたうさぎちゃんのめくれちゃったスカートをサッと直してあげるのが優しくて、あぁまこちゃんだ、って思った。

ほかの乃木坂メンバーが純奈よりも後輩で、舞台経験も少なくて、だからお稽古初日から「私がやったらな」って思っていたって話があって、純奈がいなかったらほかの戦士達のとてつもない成長はなかったんだろうし、カテコで隣になる美絵子さんとはいつも笑い合ってたりほかのキャストの方と楽しそうに話してる姿を見ると、5戦士の中ではお姉ちゃんでもちゃんと甘えられる場所もあったんだなって嬉しくなった。

ネフライトとの絡みが好きで、純奈もShinさんもスタイル抜群だからこれぞ美男美女カップル、みたいになってて見てるだけで幸せだった。ネフライトを庇うシーンが大好き。

 

5戦士最後、美奈子ちゃん。

愛野美奈子セーラーヴィーナス。田村真佑。

キャストが発表されて正直1番心配だったのがまゆたん。プリンシパルでは回を追うごとによくなってたとはいえ、最初に選ばれた回はちょっと心配しちゃうくらいだったし、舞台経験のあるせーちゃんが今回選ばれたのとは意味合いが違うと思った。加えて5戦士のリーダーであるヴィーナスを演じるのに5人の中で1番後輩。ちょっとじゃないねこれ、だいぶ心配してた。

でもそんな心配は全部いらなかった。美奈子ちゃんだった。ヴィーナスだった。まずビジュアル。金髪がここまで似合う子いるのってくらいめちゃくちゃ似合ってたしめちゃくちゃ可愛かった。そして「遅れて登場」するVちゃん、セーラーヴィーナスはみんなのリーダーだった。お稽古では「純奈の方がリーダーに見える」って言われたこともあったって話してたけど完全にまゆたんがリーダーだった。クインベリルにとどめを刺すシーン、叫びながら剣を振るうその姿が最高にカッコよかった。正しくリーダーだった。

プリンシパルの時は台詞回しが早くなっちゃったり滑舌がよくなかったりで聞き取りづらいこともあったけどそういうのもめちゃくちゃよくなってた。座組みの誰もが「真佑の成長スピードはすごかった」って言ってて、お稽古から本番、本番期間、そしてその本番でも1幕から2幕でグッとよくなって、それが1人で戦っていたVちゃんが仲間と出会ってリーダーとして大きくなっていくように思えて僕は何度も何度も涙を流した。

戦士のみんなやキャストの方々がたくさん声をかけてくださって、良いところは沢山褒めてくれて、改善できるところはたくさんアドバイスをくれて、そのおかげで私は私なんかがって思わず、自分のできるセーラーヴィーナス愛野美奈子ちゃんを精一杯演じようと思えるようになりました!

色んな人に力を貰ってヴィーナスに美奈子ちゃんになったまゆたんがとっても素敵で、このブログを読んで僕は泣いてしまった。まゆたんがヴィーナスでよかった。

ちなみに気づいてたけど僕は本質的にヴィーナスが好きらしい。

 

 

今回は演出的にも5戦士の絆がより見えるようになってたと思ってる。特に“目を合わせる”ところが増えてた。『運命の貴方へ』の「大好きな君〜♪」で4戦士が並んで順番に前を通って目を合わせて頷き合うところとか、サビで5人がムーンを中心に広がってマーキュリーから順番に目を合わせていくところとか。色んなところで5人の絆、プリンセスと守護戦士の絆が見えてその度にあぁ尊いって泣いてた。誰もが言う「この5人でよかった」って、たとえこの5人じゃなくても同じ言葉を言うんだろうけどそれでも、「この5人でよかった」。本当に。

千穐楽の『運命の貴方へ』。1番最初に泣きそうになって、それでも耐えて気丈に振舞ってたせーちゃんはレイちゃんだったし、それにつられて泣いちゃって、泣きながらでもなんとか歌ってその次のシーンではちゃんと切り替えてたまゆたんは美奈子ちゃんだし、後ろ向きで泣きそうなのをぐっと堪えて正面向いた時にはそれを見せない葉月は亜美ちゃんだったし、裏でしか泣かない、カッコいい純奈はまこちゃんだったし、1番泣きそうなのに全くそんな姿を見せない久保ちゃんはうさぎちゃんだった。5人全員がそれぞれ、セーラームーンで、セーラーマーキュリーで、セーラーマーズで、セーラージュピターで、セーラーヴィーナスだった。前回も思ったけど、この5人での続編が見たい。ちびうさと出会ってからの物語を僕は見たい。

 

 

 

ここからは地球国。

セーラー戦士以外のキャストは前回から継続。

 

まずは四天王。

ゾイサイト。小嶋紗里さん。

今回は狂気さが増してた。四天王の最初の曲、『我らダーク・キングダム』の時のゾイサイトが瞳孔ガン開きでめちゃくちゃ好きだった。去年の映像を確認したけど今年の狂気さはほんとにすごかった。

あとは末っ子感。ゾイの末っ子感可愛い。カテコで挨拶して戻る時にネフライトジェダイトクンツァイトに抱きつきにいってるのにゾイだけ遅れちゃった回があってほんとに可愛かった。

そしてやっぱりマーキュリーとの絡み。ダンスパーティーもそうなんだけど好きなのは月での回想シーン。演出的に光は当たってないから影しか見えないんだけどそれでも想い合ってるのが伝わってきて毎回うるっときてた。

 

ジェダイト。武田莉奈さん。

今回のテーマは「リアリティ」らしいんだけど、バスのアナウンスとか車掌さんの感じは前回よりもリアルになっててびっくりした。

ジェダイトは、ていうかジェダレイは前回もそうだったようにガチ感があって好き。せーちゃんはジェダが誰かに好かれてることに嫉妬してばっかりで嫉妬の戦士セーラーランゼよりも嫉妬深かったと思う。それはジェダイトに、そして莉奈さんに魅力がとってもあるから。宝石店強盗に失敗しちゃって怒られてるところとかもとっても可愛らしくて好きだった。

 

ネフライト。Shinさん。

大好き。超カッコいい。「俺のお姫様」で毎回心の中でキャーキャー言ってた(前回から)。っていうのは置いといて、Shinさんは前回が終わってからアクション教室に通い始めて、どこまでも役にストイックな人。ネフまこの殺陣だけ一段階上にあってめちゃくちゃカッコよかった。基本的にネフのアクションは負けることが多いんだけど、その負け姿もカッコよくてとっても素敵だった。

あと「お前の全てを俺に寄越せ」とかカッコよすぎる。そのくせすぐ負けちゃってしまいにはジュピターに助けられるの。ダサいけどそれもカッコいい。ネフは特に好きだから色んなカッコいいところが出てきちゃう。

そしてShinさんは純奈が甘えられる人。普段は5戦士の中でお姉ちゃんな純奈を包み込んでくれた人。そう、ネフまこもガチ。そういうところも好き。舞台上ではめちゃくちゃカッコいいのにカテコでは乙女になるShinさんが好き。1番に泣いちゃうShinさんが好き。

 

クンツァイト。安藤千尋さん。

クンは相手のヴィーナスの登場が遅いからダンスパーティーではロックンローラーだし、その流れでクラブクラウンではDJだしで色んな姿が見られてとってもいい。ダンスパーティーでのルナとの「猫ちゃんはお外だよ」っていう絡みも、クラブでのぐりおとジェダにヘッドホンをつけてあげるっていう絡みもお茶目で可愛かった。

あとはやっぱりクン美奈の絡み。ここは、てかここもガチ。まゆたんがガチ。このペアずーっとイチャイチャしてる。バックハグえぐい。ムーンライト伝説の時のお馴染みのセーラー戦士と四天王のイチャイチャ、他のペアは客席の自分たちのサイリウムカラーを探して手を振ってるのに、クンツァイトヴィーナスペアだけ永遠に両手繋いでニコニコしてたり。クン美奈尊い

千尋さんは座組みのお父さん。千尋さんがみんなを包み込んでいる感じは見ていてとっても嬉しいし素敵だなって思う。

 

 

四天王とエンディミオンの絆が泣けてさ、記憶を取り戻した四天王が「俺たちは今度こそ、王子と王子の大切な人を守る」ってセーラー戦士を庇ってベリル様にやられるシーンで毎回ぼろぼろに泣いてて、2幕はここら辺から終わるまでずっと泣いてた。最後にエンディミオンに姿を見せるシーンも号泣だった。

敵キャラとしても、記憶を取り戻してからも、それぞれが魅力的で、四天王みんなのことが好きだし(ネフが1番好き)、四天王と4戦士のカップリングもそれぞれの魅力があって大好きだった。前回も今回も。

 

 

次、まもちゃん。

地場衛。タキシード仮面。石井美絵子さん。

まもちゃんにも美絵子さんにも僕はもうとっくに惚れてる。スペシャルライブショーではサイリウムをまもちゃんの白にしてたり、美絵子さんにお手紙を書いたり、セラミュじゃない舞台を観に行ったり。13日ソワレの最初の「セレニティ〜♪」で泣きそうになっちゃったくらい。と、それはまあ置いといて。

美絵子さんがタキシード仮面を演じてくれるから僕はセラミュが好きになってセーラームーンが好きになったと言っても過言ではないくらい。美絵子さんがいなかったら前回も今回も何公演も観に行くことはなかったと思う。セーラームーン愛に溢れた美絵子さんがどこまでもこの作品に真摯に向き合って、そして今回は史緒里ムーンと運命的に出会い深く惹かれ合うことで素晴らしい舞台になったんじゃないかなと思ってる。

千穐楽カテコでの「セーラームーン、史緒里と出会ったことがミラクルロマンス」って言葉が忘れられない。嬉しかった。美月ムーンとも小百合ムーンとも、嫉妬するほど愛し合っていたタキシード仮面が、新しいムーンとどういう付き合い方をするのかって思ってて、でも美絵子さんは同じように、いやそれ以上に史緒里ムーンと愛し合って、向き合って、2019年版のセラミュを作ったんだなって。美絵子さんのインスタ見てよ。めちゃくちゃ愛に溢れてるよ。僕は何回も読んで何回も泣いてる。

これも千穐楽のカテコでの言葉で、「去年タキシード仮面は孤独なんだなって思って、その孤独が今年四天王との2年の絆で音を立てて解けていった」っていうのも涙が止まらなかった。セーラームーンとの絆もあるけど、四天王との絆もとっても強くてとっても素敵。まもちゃんがタキシード仮面として生きるようになって、ようやくセーラームーンに出会うけど、やられちゃって操られて、やっと解放されたかと思ったらかつての仲間だった四天王はいない。タキシード仮面のそんな孤独が四天王との暖かい絆で解けていった。こんなこと言われたら泣くでしょ。地球国万歳。

 

劇中うさぎちゃんとまもちゃんが惹かれ合っていく過程で端折られてるところが結構あって、冷静に考えると急に「うさこ」って呼んだり急に時計をあげたりするのも、お泊りしてなんやかんやあってっていう過程をすっ飛ばしてるから意味わからないんだけど、あとはうさぎちゃん以外の4戦士のパーソナルなところがあんまり描かれないからどういう人なのかっていうのが掴みづらかったりするんだけど、でもそこに何があったのかって観る人それぞれが想像することができる余白があるって考えると素敵だなって僕は思う。(原作ファン、既存のセラミュファンにそういうところを否定されるのは悔しかったりする。)

 

あとうさまもがやっぱり尊い。久保ちゃんが本気で美絵子さんのことが好きだから、この感情を言語化するのはちょっと難しいんだけど、そんな2人を見ているだけで幸せになる。なんだか嬉しくなる。最後の「まもちゃん、大好きよ」で毎回号泣してる。まもちゃん、大好きだ。

 

 

まもちゃん書きすぎた。一旦落ち着いて、次はベリル様。

クイン・ベリル玉置成実さん。

成実さん。なみ姉。前回は座組みのお姉ちゃんだったのに今回はママになりましたって。成実さんはやばい。何あのスタイル。ベリル様美しすぎる。

ベリル様はただの悪役じゃなくて、うさぎちゃんと真逆のようで実は同じ。王子エンディミオンに恋する乙女。ヴィーナスの一撃で倒されたシーンのベリル様の最後の『暗闇』、そしてうさまもの『memory 愛の記憶』。同じメロディラインで対になっているこの2曲が、ベリル様とうさぎちゃんは本質的には同じなんだと言ってるようで、でもその想いは叶わなくて、悲しい運命に涙が止まらなかった。

 

 

ルナ。松本美里さん。

前回も人形操作がすごくてそこにルナがいるようだったけど、今回はさらに進化してているようだじゃなくてそこにルナがいた。うさぎちゃんたちと一緒にその世界を生きていた。

今回から目が動くようになってたの。瞬きするの。優しい目も、攻撃的な目も、呆れてる目も、全部違ってて、そこにルナがいるって思うには十分すぎるくらいだった。

あとはいろんな人とのやり取り。上で書いたクンツァイトとのちょっとした絡みみたいなのが四天王それぞれであったり、セーラー戦士とかまもちゃんとかの肩に乗ったり手を取り合ったり。そういうちょっとした仕草でもルナもこの世界に生きてるんだって思わせてくれた。

 

 

なるぐりは一緒に。

なるちゃん。

大阪なる。山内優花さん。

ぐりお。

海野ぐりお。田上真里奈さん。

 

数少ない一般人代表。この2人がいることでうさぎちゃんも普通の女の子なんだと忘れないでいられる。日常シーンもそうだけど特にベリル様が消滅した後地球が滅亡しかけている場面の繋ぎ。

ぐ「なるさん、地球、滅亡ですよ、、、手、繋いでもらえますか」

な「うん」

ぐ「、、、(泣)」

な「何泣いてんのよ」

ぐ「ごめんなさい。僕が守ります」

な「あてにしてないわよ」

 

な「セーラー戦士たちが助けてくれる、帰ろう」

ここはもう毎回泣いちゃう。いやその前から泣いてるんだけど。セーラー戦士のようにヒーローにはなれないけどなるちゃんを守ろうとするぐりおにも、その想いをわかったうえで「あてにしてない」と言いセーラー戦士を信じるなるちゃんにも。

あとはちょっとしたネタ。レイちゃんパートで出てきたなるちゃんがムーンポーズとマーキュリーポーズをしてたり、まこちゃんに「その制服?」って言われてぐりおがなぜかお尻を隠してたり。そういうちょっとしたことが好きだったりする。

あとやっぱりSPライブショーの戦士紹介の煽り。優花さんの煽りめっちゃいいよね。盛り上がれるし。たのうぇいさんの「ぐりおも」ってのもいいしぐりおコールしちゃう。

 

 

最後、アンサンブルのみなさん。

うさぎちゃんの部屋の物からクイン・メタリアまで務めるアンサンブル。この6人がいなければこの世界は成り立たない。

こういう役回り僕にはできないし単純にすごいなと思う。どうやってひとつひとつの役割で気持ちを切り替えてるんだろう。

1番好きなのはなるちゃんとぐりおも一緒の最後の『おはよう8ニュース』。あの感じほんと大好き。一気に日常に戻るあの雰囲気にアンサンブルのみなさんがぴったりすぎる。「ジリリ、ジリリ」が聞こえてくるだけで笑顔になる。そして泣けてくる。うん、大好き。

 

 

 

はい、終わり。最後の方だらっとなってしまった。

全体的な話に。

 

セーラームーンもタキシード仮面もメタリアを倒すために生まれ変わったわけでは決してなくて、クイーンの「あなたの生まれ変わった意味もそこにあるのだから」っていう台詞が最後のうさまものシーンに繋がってる。ただ暗い重い話じゃなくて愛の物語になる。そういう愛の物語が舞台上で紡がれてセーラームーンの世界を作っていて、そしてそれを見ることができるのがほんとに尊いんだよね。本質的には暗いし重いんだけどキラッキラに眩しいほど輝いているあの世界が大好きで、そんな世界とそこで生きる人たちとまたお別れしなきゃいけないのが寂しすぎる。

 

曲も全部大好き。特に好きなのは1幕終わりの『運命の五人』。

プリズムで結ばれた 私たちのハートを

夜空に瞬く光 集めて月明かりの下 輝きだす

ただひとつの奇跡待ってたの

一人じゃないよこんなにも煌めいて

ただひとつの月見つめてたの

今は見えない星たちも煌めいて

さあ 今 月よ 星よ 私を導いて

さあ 今 月の 星の 遠い記憶遥かな願い

曲中ベリル様の「奪え!奪うのだ!」から四天王とセーラー戦士の歌が重なっていくともう涙ぼろぼろになっちゃってた。大好き。

 

あともう1曲は勿論『運命の貴方へ』。

大好きな君 愛しい思い出

出会うために生まれたんだね

そうよ時を超えて 巡り会えたから

運命の君 大切な貴方

守りたいの 守らせてよね

どうかこの想いが届きますように

今ここに 全て懸けて

恐れないで 戦うのよ

光 集め 輝き放て

Moonlight Moonlight

満ちては欠ける月

たくさんの顔見せる

Starlight Starlight

輝くその笑顔

いつまでも抱きしめたい

Moonlight Moonlight

満ちては欠ける月

たくさんの顔見せる

Starlight Starlight

輝くその笑顔

いつまでも抱きしめたい

運命の貴方へ

いや泣く。決着がついて4戦士が復活して歌うこの曲。泣くでしょ。5人で歌うんだよ。上にも書いた千穐楽のなんかぼろっぼろ。もうほんとに大好き。音源化してくれ。

 

 

 

これで最後。スペシャルライブショー。

M1 セーラー戦士紹介 コール&レスポンス

M2 セーラー戦士組曲メドレー

M3 ラ・ソウルジャー

M4 愛のStarshine (ソーラーミラクルメイクアップ から変更)

M5 運命の貴方へ

M6 ムーンライト伝説

アイドルが演じるセーラー戦士がアイドルになってライブをする。こんなに尊いことがあっていいのか。もう幸せいっぱいのステージ。

イントロのゾクゾク感が異常なラソル。愛のStarshineは今回からだけどとっても可愛くて。劇中よりも可愛いが満載の運命の貴方へ。そしてムーンライト伝説

ムーンライト伝説の2番からはセーラー戦士だけじゃなくてほかのキャストも出てきて大団円で終わるのが尊すぎる。これは前回もそうだったけど今回もやっぱり尊すぎて、四天王登場にキャーキャー言ってたし、まもちゃん登場にもキャーキャー言ってた。全部大好き。みんな大好き。

 

 

 

これでほんとに終わり。だらだらと書きすぎた。絶対誰も読んでない。でもいいんだ。自分のためだから。僕自身が思い出すために書いたんだから。うん。

 

 

こんな大好きな世界とお別れしなきゃいけない。こんな大好きな人たちとお別れしなきゃいけない。寂しい。もう会えないなんて。寂しくて寂しくて仕方ない。この寂しさを紛らわす方法は1つしかない。

そう、上海公演に行けばいい。上海に行けばまた会うことができる。まばゆいほど光輝くキラキラなセーラームーンの世界にまた行くことができる。

僕は上海公演のチケットを国内チケット期限ギリギリで買った。来月上海に行く。もちろん1人で。ちなみに初海外。

めっちゃ怖いしビビってるので現地だけでも一緒に動いてくれる方がいたら声をかけてほしい。ブログでもTwitterでも。

 

 

ということでまだお別れじゃない。寂しいのは寂しいけど、でももう1度だけ会える。

 

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不思議な奇跡クロスして

何度も巡り合う