すばらしきこの坂道

乃木坂46への愛を叫ぶ場所

『G線上のあなたと私』5話

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理人は失恋、幸恵は義母の介護によりバイオリン教室をやめ、会うことがなくなった3人。繋ぎ止めていたバイオリンがなくなり少しずつその関係は崩れていったが、再び繋ぎ止めたのもバイオリンだった。幸恵が義母から「たまには」とバイオリンを弾くことを許されたのだ。久しぶりの3人でのカラオケでの練習は、也映子の“デート”によって理人と幸恵の2人だけになってしまったが、理人の「コンサートやりませんか」という発言からも今後この関係は再び距離の近いものになっていくのだろう。

 

そんななか理人はバイト先で也映子の“デート”に出くわす。死んだ目をした也映子に。婚活で出会った白鳥が無理すぎるのだ。見ているこちらからも、いや無理、と思ってしまうほど。也映子は白鳥と別れた後、理人をすぐ下の階の焼き鳥屋に呼び出し、その想いを理人に語る。

白鳥との時間が無駄だったと言い、理人に対しての眞於の「時間を無駄にすることになります」は優しさだと語る也映子はこんなことを話す。

私たちが持ってる時間って限られてる。その大切な時間を誰のために使いたいかってことだよ。(中略)今まで自分が誰のために時間を割いてきたのか。それか意識してなくてもつい一緒に時間を過ごしてしまうのは誰なのか。きっとそういう誰かがさ、ほんとに大事な人なんだよ、きっと。時間なんだよ。

今回のキーワードは“時間”だ。その人と過ごしてきた時間の長さ。幸恵は夫の浮気は許してないし許せるわけないけど今まで過ごしてきた時間を簡単には捨てられないと話す。也映子は白鳥ではなく間違いなく幸恵と理人と過ごしたかったと。

幸恵も理人もそれぞれ家族や好きな人という大切な“時間”を過ごしたい人がいるけれど、きっとそこには也映子を含めたこの3人の時間が存在している。バイオリンで繋がる関係が6話の予告でもあったように「私たちの関係っていいものなんじゃないかな」と言えるとても素敵なものとしてそれぞれのなかにあるはずだ。

 

そして少しずれるかもしれないが、この“時間”は「誰のために」に留まらず「何のために」とも言えるのかもしれない。「何のために」時間を使いたいか。「何のために」時間を割いてきたのか。「何のために」意識しなくてもつい時間を過ごしてしまうのか。

自分が生きる上でこの“時間”というキーワードを、その指標として持っていたいと強く思った。

 

 

p.s.

なんだかBlu-ray BOX買う気がしてる。